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こうやって見ると手妻は面白い~金輪~ 続

前回の記事「こうやって見ると手妻は面白い~金輪~」を見てくれた方が公演に来てくれました。

記事を見てからとそうじゃなかった時の感想を僕に伝えてくれました。

僕の拙文で見る人の気持ちのちょっとした道標になったのはとても嬉しかったです。

20150118_1

ってことで金輪の続編を今日は少し。

金輪の曲にはマジックや踊りの他に大事な要素があります。

それが「口上(こうじょう)」。

口上という言葉は聞きなれないですが、ようはセリフです。

金輪の曲の冒頭に「一丁は三番叟の始まりにございます。」という口上があります。

・「一丁」・・・金輪の数の1本目ということ。

・「三番叟(さんばそう)」・・・田植え前の地固め、田植え、収穫を表す五穀豊穣を喜ぶ踊りで、地固めから始まるので物事の始まりを表す。(ちなみに僕は鼓や太鼓も稽古してるのですが初めに習ったのが三番叟です。)

・「始まり」・・・言うまでもなく始まりです。

ですのでこの口上は「この演目はここから始まりますよ」と強く言っています。

あと口上で大事なことが発音です。

時代を取り込んで発音する。

どういうことかと言うと、

金輪の曲の口上は文献に少し残っていて、

「上から切り込み下へと抜ける。横から切り込み横へと抜ける」とあります。

この口上には現代では全て「え」と読むところがいくつかあります。

藤山流ではこれらを分けて発音します。

昔の人は使い分けていたそうです。

それは変体仮名に見られるのですが、同じ「え」でも様々な字を昔の文献では当てて表記しています。

違うということは読み方も意味も違うはず。

だから使い分けます。

するとどことなく江戸の味わいが感じられます。

まぁ聞き取れるかどうかの差ですが・・・

演者が思っているというのが大事だと思います。

どんな些細なことでも,仮に表には表現されず演者の気持ちのみだったとしても演者の考え、そして思いは伝わると思います。

最後にいいこと言った俺!!

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2015.01.19 | コメント(3) | トラックバック(0) | マジック

コメント

素敵☆

色んなことも含まれているんですね。
だから、観ていて新鮮なのかも…
昔のものから知恵、知識をもらう。
ありがたい

2015-01-22 木 23:37:59 | URL | スタバの母 #oQuA2FvE [ 編集 ]

色んな事を知ったうえで見ると手妻はより面白く見えるところが手妻の面白味だと思います!

2015-01-23 金 00:25:38 | URL | 大樹 #- [ 編集 ]

是非

無知な母にも色々と教えて下さいませm(ーー)m
楽しみが増えました☆

2015-01-23 金 08:48:26 | URL | スタバの母 #oQuA2FvE [ 編集 ]

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プロフィール

Taijyu Fujiyama

Author:Taijyu Fujiyama
名前 藤山大樹(ふじやま たいじゅ)
職業 手妻師(日本伝統マジック)
年齢 29才
(公社)日本奇術協会 正会員

2014年マジックのアジア大会で部門優勝
2015年世界大会「FISM」の日本代表

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